馬奴隷金木犀に縛りつけ握り飯喰う里は霧なり


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生きている限りはついてゆくそれしか浮かばぬ桔梗さく朝


呼び出しのメール届く夕暮れの吉祥寺は一気に猥雑




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馬鹿げてる夢と言われて振り返るそれはあるまい傷は深いぞ



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月青く首輪填められ散歩する浴衣揺らす風はいじわる