Entries from 2012-01-01 to 1 year

遠くから始発電車の音がするモツの煮込みを温めて食う 

・・・・・・・・吊るされて暖簾のように揺れている乳首で遊ぶ人のために

緊縛で朝を迎えて縄目みるそれがなんだと微妙な笑い

秋冷が緊縛の膚に流れるゆく豹変したる主の鞭なり  

宅急便作るような手際よき主の緊縛じっとみている

鰯雲流れる黄瀬川冬の色放置されるたる夜が明けてゆき

居酒屋のモツ定食で満腹す主の連絡待つ贅沢もあり

緊縛の闇から抜けだし握り飯わしづかみにして番茶がぶのみ

燃え出して爆発するかわが体恍惚境の真っただ中にあり  

「裏切り秋の空」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 年の暮家族を思う当たり前一気にこぼれる居酒屋は暗い ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「裏切りは当たり前に押し流さ…

妄想の赤きトンネル抜けだして一気に走る主の家まで

「緊縛はSMの象徴」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 褌を剥ぎとり握った肉棒の記憶溢れる再会のとき ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

許されることではなくも暮らしたいいっときたりとも離れたくない

奪われる物語もありと思えども押しかけ奴隷になっている秋

「岩のような肉体なら見せたい」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日焼けしたまっちょ姿を見てほしいたわいないがそうしてほしい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

凝視され勃起したまま固まりし分身なれどうれしくもあり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 勃起することさえ忘れ一人もの緊縛跡は消えそうな秋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

叫べども返事せぬ主いずこなり苦い思いがグラスに浮かぶか

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 乳首責めに絶叫したるわが声に応えるものは肉棒しかなく ネクタイを奪い取らせてシャツを剥ぐ段取りどおりなれど前戯 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

親指と親指重ねて縛られて身動きできず呼吸も荒く

夕暮れて始まるは終わること丼飯も食えなくなりて

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 軽蔑も罵倒もあれど歩みゆく道なき道でも主と離れず ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 熱き肌傲慢ささ…

捨てられる不安があれどすがりつく夜は長くなされるがまま

「根性なしなどよくいうぜ」 ・・・・・・ 夕暮れの商店街を通り抜け地獄ともなる階段登る ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

逢いたいと身をよじらせて願うとも主は仕事だ燃出しそうだ

「交尾のまま公開披露」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 退屈に馴れればそれもありがたい煎餅齧りの日曜日もあり 左手で煎餅かじり右手では発情肉棒いじる土曜日 浮気とは洒落た言い方したものだ交尾した…

肉棒を握る主の手力で悶絶もある絶叫もある

「楽しみはこれからだ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ しゃがれたる主の電話の呼び出しに返事さえ…

今日もまた仕事ありのメール届く待つだけの日々いつまで続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ しゃがれたる主の電話の呼び出しに返事さえもおぼつかぬわれ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

秋深し裸身はつらく震えあり残酷なれど求めたる道

「意味など後からつけるもの」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 交尾せぬ誓いの証リングはめ誇示する日焼け海坊主あり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

新たなる刺激求めてすがりつく主の腹筋ぼこぼこなれば  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新しき褌締めて立ち上がる大腿筋が機関車となり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

体燃え思いが責める夜になり電話すれど留守番のまま  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 指図なき虚ろな夜はメールする無作法さえも許されることなし ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

とりあえずそんな日々が疎ましいけれどそれが自分のすべて

ひとりごとただそれだけの闇の中二人で広げる宇宙がありて  

さらしものそれもされたい夕暮れに露出おやじ嘲笑されている

主を待つ部屋にすわりて煙草吸うなにもかもがそれでいいのだ

理不尽な命とあれば燃え立ちし耐えることも男なのだ フォーレ聞く夜は寂し一人きり旅をする夜の月を見ている

連絡を待ついらだちが付き合いの真ん中にくる主従妄想

かろうじて暮らしを支える危うさに緊縛誘惑猛威をふるい スーツ揃え靴を磨く嘘っぽさ妄想だけで蹴飛ばしており

静かなる炎のゆらめき見つめてる灼熱地獄の恍惚の中

痛めつけ痛めつけられ欲情すキムチの臭い露地に流れて

何もかも夢の夢など言いたくない主を信じてついてゆくだけ  

夜明け前混濁している脳裏さえ突き抜けてゆく快楽の火  

土曜日の仕事に向かう電車にはなにかありそうな二人もありて

走り込みきちんと割れた腹筋をみていただくもお仕えすること 

秋刀魚焼き大根おろしそれでいい草履する音近づいてくる