Entries from 2012-09-01 to 1 month

疲れたる主につかえて紅葉の秘湯に入るも不思議な因縁

「自分が自分でなくなる悦楽」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 秋風のさやけき流れは緩やかで弧となる…

茶がゆくう霧の山荘しずまりて解き放ちたる褌かなし  

「通と半端な初秋」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 何もかも玄関先で脱ぎ捨てるしきたりなればためらいもなく 傲慢と尊大混じりし言葉なれどすり寄ることも知りし主なり 秋…

主の声聞かぬ日は悲しくて命をやぶる名月の夜

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 馬鹿な奴と言われることも心地良く奴隷にもなる飼い犬にもなる 自己嫌悪それとも違う苛立ちにビキニ剥ぎとる馬鹿げた衝動 ・・・・・・・・・…

転がされ蹴飛ばされるも序の口と思えば長き秋の夜なり

・・・・・・・・・ 鞭打たれ足蹴にされてもすがりつき捨てられたくない馬鹿になったか 無理やりに脱がすまでがかけひきと注釈付けるそれもあるかも 男盛り準備始めた男たちナイフで切り裂く大きさ手頃 全裸とはさわさりながら隆起した大胸筋は別の生き物 心…

主からの電話連絡それもなくひたすら待ちし真っ白な日々

・・・・・・・ 卑猥なる言葉浴る震えより無視される不安身を焦がす夜 楡の木に宙吊りされた夢を見たベルトで打たれるおまけもついて 駿河問い辞書のように探しだすしったかぶりも業界くさい

流れゆく霧の中に見え隠れ柿の木屋敷で過ごした日々

・・・・・・・・・・・・・・ 捨てられる不安に震えるときもあり野良犬だけにはなりたくはない 物語続けるしかないと諦めるそれにも飽きた桔梗咲く宿 偏見という奇妙な言葉でくくられた怪しき目つき隠微なるか

命じられ意のままになる我が身をば信じることも手鎖のごと

「日焼け漁師の食べごろ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 傲慢と罵倒される奴隷あり罵倒のための儀式…

積乱雲雷雨をうみて襲いきたあの夏の夜に戻ることなく

「素人の恐れ知らずのイラスト」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 馬鹿が過ぎ生まれつきでは言い訳がなりたたないほどの…

たわいなき言葉の端ではじけたる主の思いの懐に入る

「こりゃうまそうだ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 休息を与えられた束の間…

始まりは奴隷となると懇願し刺青の誓い願い出たとき

・・・・・・・・ また一枚奪われていく陶酔に戻れぬ道は細く危うし

秋霜の白き道を通いくる主の足を抱き寝る夜

・・・・・・・・・・・ ギャラリーに甚振られるもありがたし恥辱に燃える不思議もありて 青春の危うきときをくぐり抜け引きかえせない朱夏となりたり

言葉まで捨ててしまい打たれることだけで知るなすべきことを

・・・・・・・・・・・ 瓢箪を引き合いに出す冗談も一直線で笑うに笑えず 目隠しの奴隷の肉棒一列に並べて比べるたわいないこと 蝋燭が断ち切れたとき二人には奔流飛びこむ勇気もなくて

蝋燭の細き光りに照らされた大胸筋の悶え激しく  

「気合を入れた返事がいい」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 変態の程度自慢の馬鹿らしさされどこ…

仕事して体鍛えて週末は主に仕える当たり前の日々

「押しつけにあふれたスナック会話」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 薄笑いギャラリー弄りつ好奇の手乳首肉棒…

締め付けの緊張苦痛が天を舞い我が我でない恍惚のまま

「そのままでいいのだ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「無茶するな」諭すに遠い…

月浮かべ湖水流れる霧もまた主さりし我に寄りそいており

「これはこれそれはそれの遊び方」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

緊縛で吊したままの我が身をば鞭打つ主の汗のしたたり 

「自然の中に溶け込む儀式がSMの進むべき道です」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

後ろ手で襖をとじれば蝋燭の光りだけが頼りのことの始まり

「それぞれの特性を生かす」それがSM世界 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 吊るし方縛り型まで美学ありヤ…

目を閉じて緊縛される姿さえ晒されている四畳半なり 

・・・・・・・・・ 夜が明けてまっさら色の今日になる連結されても自分のものだ 散々に甚振られたる夜が過ぎそれでも体待ち遠しくなる

月もなき漆黒の夜に薄おいしげる里山を行く主を求めて

「野外露出が原型となる」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 一打ち二打ち涙だけ十を越えれば病みつき…

明日あると言葉を信じる桔梗咲く庭に放置の露の冷たさ

「自然に溶け込む交尾がいいですね」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ モノレール高架下の緑…

いずこより流れきたるか靴音が近づき去りぬ主を待つ夜  

・・・・・・・・・ 歴史さえ改竄したがる勝利者は恥辱の過去は隠ぺいをする 過ぎた日々自分だけの物語書き方いろいろ読み方さえも 仲間内ただそれだけの宇宙あり分け合うことさえできない不思議

あいたくもどうにもならない身の上に自ら落した後悔もなく

・・・・・・・・ 六月の豊穣の海渡りゆく傲慢親父のスキンヘッド見ゆ トンボ柄紺褌をしめなおし意味不明なるゲイ道をゆく 滂沱なす流れるままに胸を出す転落街道夏椿散る