仕事ならしかたないと諦めるあやうさのなか縄でつながる


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頭ごと鷲掴みされ肉棒を咥えさせらり呼吸もできず


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うたた寝の午後」


太一は、馬になっていた。
全裸四つん這いの体勢をしていた。
腰にハーネスをつけられ
尻に尻尾のようなものをつけられた。
胸にも皮の帯をつけられた。
そこに乗馬用の鞍を固定してある。
勿論、あぶみをつけられた。
それだけでも太一は興奮していた。

膝をつけないように調教されている。
両手が前足、腰を上げて膝を立てないようにするのが最初だけで
その体勢で歩きまわるためには相当の筋力が必要なのだ。
しかし、それができないならゲイのSMでは「お遊び」だというこだわりになっていた。

太一は、「くつわ」を噛まされた。
馬はなされるまま、気をきかせて装着しやすいように動くことは許されなかった。
顎を固定されるような仕組みになっており、長老は手際よく装着した。
手綱を引くことで進行方向を示すだけで
拍車で腹を蹴りあげることで動き始めを合図する
そんな人下馬にしたてられていた。
長老はそのように調教をした。

人間奴隷や奉仕奴隷には人間の匂いが残っていたが
人間馬は、意思の伝達が鞭か手綱によるもので会話もなく
言葉もなかったので馬になるしかなかった。

「もうだめです」も「限界です」もなかった。
背に乗っていただくという体裁のいい言葉も意味もなく
ひたすら従順になることだけしかなかった。
そのことを太一は教え込まれていた。

太一は背中に主を感じる。
汗でつながっていける実感がわいてくる。

背中に跨ったときの重量感
そして「あぶみ」に足をかけたときの呼吸もできない重さは耐えがたいものだった。
膝もさることながら手首の負担は相当のものだった。

しかし、長い調教を受けると体が馴染んできて歩行することができるようになっていた。

まだ、長老の騎乗は認められず、遊びにきていた素人を乗せるだけだった。
長老は体が慣れてくるのを見計らって背から首にかけて跨り
足を前に出すなどして苦痛を加減した。

部屋の中をぐるぐる回って
耐えがたくなり
崩れてしまっても
元の体勢に何が何でも戻すようにしつけられていた。

太一は口にしたことはないが
人間馬こそM男のたどり着くところだと思っている。
そんなことを思っている自分に気づいたら
発情している自分に驚いていた。
うっすらと日ぐれの風が吹いていることに気づいて眼を覚ました。

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