時代の子花鳥風月置き去りにグラスに浮かぶ虚構に暮らす
「奴隷を枕にひと眠り。至極の刻」
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粒立ちし言葉並べるテラスでは小指からめる退職老人
焼き茄子を突き出すばあさん笑いかけても口に出さない
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「揺れるときめきがいい。」
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向日葵をなぎ倒したる台風の風も雨さえ俺に逆らう
恋しくも待ち人来たらず球磨焼酎一気飲みとは趣味にあらず
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「陳腐なことばも、汗をかけば相手に届く」
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指からめ別れの不安抑え込む二人の時はからからと落ち
白濁の体液噴射の素っ気なさ弾道ミサイルかくのごとし
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