菜の花の先に輝く富士山に勃起をさらす海岸青年



「思い出は重ならないとつながらない」



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窓に座す親に捨てられ蹌踉の境涯重き売り専青年

ストックが無方位に咲く海岸を電車が走る間抜けな警笛ならし

向日葵を御影墓標に供えたる義母のけだしは浅黄色


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